部下なし管理職の哀しい日常

部下はないけど管理職ということで、こき使われるオッさんの戯言

セールストーク

先日、ある会社からのプレゼンを受けました。担当常務とその部下の方が来社してのプレゼンでした。

冒頭、その常務さんが所謂前フリをして、その後で部下がプレゼンするというよくあるパターンなのですが、この常務さんのセールストークが、すばらしいものでした。
自信に溢れ、淀みなくお話しされ、言いたいことは伝え…なんですけど、余りにも流暢すぎて、逆に警戒感というか、反感というか持ってしまいました。

自分はプレゼンがうまいほうではないので、その僻みとか劣等感とかからなのかもしれませんが、正直なところ「なんとなくいや」なプレゼンでした。

セミナーとか講演会でこの常務さんのお話しを聞いたのであれば、たぶんまた違った感想を持ったんだと思います。たぶん、そういう場なら素晴らしいと感じるんだと思います。

ただ、なんとなく上から目線でプレゼンしてない?って思えてしまうんですよね。
ご本人にはそんな気持ちは欠片もないんだと思いますが、受けるほうとしては、そうとれてしまいます。
もう半歩下がってお話しになったほうがよいのでは?と感じてしまいました。

それに比べて部下の方のプレゼンはただ資料を説明するだけで、時折常務さんから補足がはいるという状況でした。部下の方はもう少し頑張りましょうという感じでしたが、受けるほうとしては、こちらのほうが気が楽というか、より深く理解できるような気がします。

というのは、ツッコミどころのない完璧なセールストークだと、聞いてるだけで理解したような気になるけど実は何も残ってないということになりそうな気がしますし、なんとなく受ける方が一歩引いてしまうような気がします。
なんか「うまく言いくるめられて、売りつけられる」と感じてしまうのかもしれません。

それに比べると、部下さんのは、ちょっと説明がわかりにくいときなど、こちらから質問できたりして、会話にもなりますから、疑問点がクリアになる可能性があるし、その方が記憶にも残ると思うのです。

レベルにもよるとは思いますけど、あまりにも流暢なセールストークは、本能的に警戒してしまいますねということと、セミナー、講演会向けのセールストークと通常のセールストークはちがいますよねというお話でした。