部下なし管理職の哀しい日常

部下はないけど管理職ということで、こき使われるオッさんの戯言

仕事が速けりゃいいというわけではないという意見への反論

某コンサルの方が「仕事が速けりゃいいってもんじゃない。その結果のクオリティが低いのなら、多少遅くてもクオリティが高い方がよい」という意見を述べていました。

これ、遅いというのも限度があると思いますし、速くてもクオリティが低すぎるのも問題ですよね。

仕事ができる人の中には、100%のものを物凄い速さで出してくるスーパーマンみたいな人もいますが、それはごく少数で、普通より仕事ができる人たちは、

・70%ぐらいでもよいから先ずはやってしまう
・その上で、一旦上司なり部下なりに振ってしまい、確認なんかしてもらう
・その間に、それとは別のものを片付けてしまうとか、足りてない分(それもきちんと認識できてる)の調べ物とか考察とかしている

から仕事が速いし、結果も出るのだと思います。

さらに、数分で出来る細切れ仕事を後回しにせずに、その場でやってしまっているんだと思います。

ルーチンワークとか考えなくても出来ることは、よほどの緊急対応とかあと30分しか時間がなくて切羽詰まってる時とけでない限りは、その場でやっちゃった方がいいというのが持論。

これは、今はプレゼン資料作ってイッパイイッパイだから後にしようとしますよね。そうすると、プレゼン資料が終わるか、ある程度片付くまではその細切れ仕事はそのまま放置されることになります。
そうすると、プレゼン資料でハマったりした場合は、その日のうちにできなかったり、翌日に持ち越したりすることになるわけです。
で、翌日もプレゼン資料が終わってないのでそこから始めるから、細切れ仕事は全然着手できない。
そこにまた新しい細切れ仕事が上積みされるという悪循環。ここまで酷くはないと思いますが、仕事が速い人は、5分で出来ることはその場でやっちゃってるし、舞い込んできた細切れ仕事が何分で終わるかを瞬時に判断できるから、5分休憩のつもりで細切れ仕事を片付けてしまうんだとおもいます。
それと、トラブル対応なんかもそうですが、煮詰まってきたら一旦そこから離れると解決策が浮かんで来たりすることがあるのと一緒で、ずーと同じプレゼンに関わってたりすると思考停止状態になっていることがあるので、そんなときに細切れ仕事で思考を全然別のものに向けてやると、逆にプレゼン資料のアイディアが出てきたりするものです。

「忙しいから今できない」は、本当は逆で「忙しいからやっちゃえ」なんだと思います。だから仕事が速い。

なので、「仕事が速けりゃいいってもんじゃない」は、おかしいんじゃないかと。
(もちろん、時間どれだけかけてもいいから、120%のものを出してくれという仕事もあると思いますが、それはたぶん作家さんとか芸術関係とかそっちだけなんじゃないですかね?)